コロナに負けず、明日もここで営業するために!

 

福岡市中央区薬院にあるカフェ&ダイニング HAPPYHILL(ハッピーヒル )様によるプロジェクトのご紹介です。
起案者様にインタビューを行いました。
応援よろしくお願いします!

 

CAMPFIREサイト https://camp-fire.jp/projects/view/243362
目標金額 1,000,000円
募集期間2020年3月13日~2020年4月14日
支援総額2,430,000円
《 243% 》
支援者数292名
平均支援額8,322円

 

プロジェクト概要

今回のコロナウィルスの感染拡大、それによる外出自粛要請の影響を受けて、政府見解の発表からわずか10日間で3月の貸切予約は全てキャンセル。
元々が団体予約中心なため、損失分をリカバリーできるほどの再予約の見込みもなく、個人利用も激減している状況です。
お店を開業している以上、ランニングコストや20名のスタッフの人件費は発生します。
こんな時期でも前向きに新しいことにチャレンジしてこの苦境を乗り越えようとしている、素晴らしいスタッフ達とともに働き続けるため、また、日頃から当店を応援してくださるお客様のためにも、お店の存続をかけてクラウドファンディングにチャレンジいたしました。

 

起案者様ご紹介

HAPPYHILL

福岡市中央区薬院にあるカフェダイニング。 こだわり派のオーナーが惚れ込んだ「ハニー珈琲」のスペシャルティコーヒーをはじめ、生産者から直接仕入れる九州さんのお米やお野菜・自家製ソーセージやオーナーが産地まで探しに行った阿蘇のあか牛などを提供しています。

福岡市中央区大名での約5年間の営業を経て、2019年に同市薬院におよそ2.5倍の規模で移転。
「食後の一杯まで美味しいお店」をキャッチコピーに、オーナー自らの目利きによって厳選した食材・ドリンクによりお客様にとって居心地の良いお店づくりを目指しています。

HAPPY HILL 様のHPはこちら

プロジェクトにかける想い

なぜクラウドファンディングを選んだのか?

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2月末にキャンセルが相次ぎました。
商工会議所の経営相談に駆け込みましたが、そこでネックになったのが「個人事業から法人成りして1年未満」という点。当店は、昨年4月に客席25席の店舗から56席の店舗に拡大移店したのですが、当時のコロナ特別融資の条件として「コロナの影響で“昨年同月”と比較して売上が減収となっていること」が必要だったのです。(緊急事態宣言などを受け、その後に支援制度の内容も変更されています)
2月時点での「昨年同月」は、小さな店舗だった時の売上。現在の店舗の売上とは比較になりません。雇用しているスタッフの数も昨年の5倍です。しかし「売上は増収」と判断され、コロナ関連での融資や助成金申請が難しいという回答でした。

当時の見通しとして、3月の売上は、良くて2/3、最悪1/3程度まで落ちるかもしれない。そうなると、従業員の給料を払えない。融資がダメならば、「クラウド=群衆」の力を借りようと、クラウドファンディング に踏み切りました。CAMPFIREがいち早く「新型コロナウイルスサポートプログラム」としてサービス手数料を0%にすると、ニュースリリースを出したことも後押しとなり、即準備を開始しました。

 ↑ CAMPFIREページへジャンプします
悩んだのはリターンの設定

今回のクラウドファンディングの目的は、従業員の人件費とお店の運転資金です。
通常リターンは、支援していただける方にメリットがあるものを準備すると思うのですが、いつこの損害を回収できるが先行きの見えない中、コストがかかるリターンは準備ができない、と思いました。

常連のお客様やスタッフに相談をしてみたところ、
「いつ行けるかわからないから、期限なしの食事券なら喜んで買う」
「オーナーはできるだけ店から動かない方がいい」「通常営業の合間に履行することになるから、手間がかからないものが良い」
といったアイデアをいただき、「いつか行きます券」や「オーナー山田の人生相談」をリターンにしました。

アイデアが光るリターン
クラウドファンディングで得られた成果とは?

まず、支援をしてくれた292名の皆様全員が、応援コメントを入れてくださいました。こんなに多くのお客様に「必要なお店」と思ってもらえている、と目に見えてわかる。この価値は他の金策には無い感動がありました。
頂いた応援コメントはプリントしてバックヤードに貼っています。
スタッフも本当に喜んでいますし、この難局を乗り越えようと一致団結するモチベーションにも繋がったと思います。

支援して頂いた皆様と直接繋がれることで、先々キャンペーン情報なども送るなど、これからのマーケティング効果も期待できます。

プロジェクト終了後に描く未来について

新型コロナウイルス感染拡大の影響は、日に日に飲食店にとっては逆風で、プロジェクト開始当初よりも状況は更に厳しくなっています。
当店も福岡市にあり、現在緊急事態宣言下にあることから、現在店舗営業を休業・テイクアウト営業のみにシフトしています。
一方で、前々から着手したかった自社製品のレトルト商品化、今回リターンにも入れた「オリジナルブレンド珈琲」などに関して通信販売を始めたいと思っています。

そうした商品を打ち出した時、ネットでの購入に経験のあるクラウドファンディングの支援者の皆様は、第一号のお客様になっていただけるのでは、と期待しています。

資金の使いみち

事業の継続・雇用の維持

 

成功に向けた取り組み

① リターン設定にコスパとユーモア要素を

リターン設定には「コストと手間をかけないこと」を第一に考えると同時に、ユーモア的な要素も入れたい、と思っていました。(ウケ狙いで入れた「オーナーがモデルやります」は一個も出ませんでしたが・・笑)
暗いニュースが続く中、前向きに取り組む姿勢を発信することで、同業の飲食店にも「こんな方法があるよ!」と発信したかったし、何より自分が元気をもらいたかった。
飲食店とは本来、大切な人と楽しい時間を共有するための場、ほっと一息するための場です。
世の中が暗い空気の中、飲食店という「場」の役割として、みんなが楽しく明るくなれることをしなければ、という思いはありました。
なので窮状を訴え「助けてください!」と発信するよりも、SNSなどではお客様への日頃の感謝や、前向きになれる取り組み、明るい写真/面白い画像を使うように心がけていました。

飲食店として「お客様が来ない」ほど、辛いことはありません。しかしお客様の安全を考えると、無理をして来てほしくも無い。
クラウドファンディング のことは、「家で応援できること」「ネットという場で皆で盛り上がれること」として、発信しました。

② アナログとSNSを両方使った告知活動

告知に関しては、アナログとSNSを両方使いました。
クラウドファンディング実施直後は、店舗での営業を継続していたので、プロジェクトの概要を書いたA4フライヤーを作りメニューに挟み込みをしたり、フライヤーを持ち帰れるようにしました。
SNSはfacebookをメインにツイッター、インスタグラムも投稿しています。
また、コロナ関連のニュースと連動するように活動報告を投稿しました。

 

協会スタッフおすすめポイント

アイデアとセンスが光るリターンの数々!

そのほか、
【移転1周年お祝い協賛(ご祝儀)】
【オーナー山田がモデルやります!】
【オーナー山田の人生相談:1回分】(本文中もご紹介あり)
などなど、オーナー様のセンスが光るリターンが多数設定されていました。

20名ものスタッフの雇用継続、お店の存続危機にあたり、悲観的なところを見せず、このような明るく前向きな姿勢で取り組むというのは、簡単なことではないと思います。
今回、プロジェクトの 目標達成率は243%と、大変すばらしい成果を残されています。新型コロナウイルスの収束がいつになるのか、未だ先が見通せない中、こうした成功事例が他の企業やお店様にも多くの希望を与えていくことと思います。

メディア掲載

 

企業情報

会社名合同会社HAPPYHILL
HPhttps://happyhill.shopinfo.jp/
住所福岡市中央区
代表社員山田裕介
従業員数20名