新型コロナから若手音楽家の未来を守りたい
室内合唱団「ヴォーカルコンソート・イニツィウム」主宰者様によるクラウドファンディングプロジェクトのご紹介です。
起案者様にインタビューを行いました。
応援よろしくお願いします!
目標金額 | 1,000,000円 |
募集期間 | 2020年5月29日~2020年7月2日 |
支援総額 | 1,457,000円(6月30日時点) 《 145% 》 |
支援者数 | 161名 |
平均支援額 | 9,050円 |
プロジェクト概要
新型コロナの影響で演奏会の中止を余儀なくされ、演奏家の収入源が絶たれてしまっています。ホールでの演奏会が出来るのは1年先とも言われ、貯蓄の少ない若手音楽家が廃業の危機に瀕しています。未来ある音楽家を救うためにオンラインでの演奏披露の場を新しく立ち上げます。どうか力を貸していただけないでしょうか。
(CAMPFIREより)
プロモーション動画がご覧になれます。
起案者様ご紹介
vocalconsort initium
欧州で研鑽を積んだ合唱指揮者の谷郁、柳嶋耕太の両名の下2015年に設立された室内合唱団。
(CAMPFIREより)
ソリスト、アンサンブルシンガー、合唱指導者などそれぞれ独自の音楽家としてのキャリアをもつメンバーの高い基礎能力をベースにして、時代・洋の東西を問わず、楽曲の魅力を最大限に発揮するための多声楽演奏のあり方を追求している。
2019年7月、第2回東京国際合唱コンクール室内合唱部門にて第1位金賞受賞。同年11月、北とぴあ国際音楽祭2019参加公演として4th concertを上演、好評を博す。
2020年には初の欧州公演をはじめ多数のコンサートを企画していたが、新型コロナウイルスの影響ですべて中止となる。
ご挨拶
はじめまして、室内合唱団のヴォーカルコンソート・イニツィウムを主宰する指揮者の柳嶋 耕太と申します。新型コロナウイルスの影響で多くの合唱活動が中止に追い込まれている中、何かできることはないかと考えオンライン合唱企画を立ち上げ試験的に運営しています。
(中略)
いま、若手音楽家が廃業の危機に瀕しています。
新型コロナウイルスの影響でコンサートの全面的な中止、そして対面レッスンのキャンセルなど、音楽家の収入源となる活動がほぼ全て断たれてしまっています。
3月中旬からこの状況が続いており、またいつも通り演奏会ができるまでには、緊急事態宣言が解除されてから年単位の時間がかかると言われています。
目先の収入が途絶えてしまう中で、いつ開催できるかわからないコンサートに備えることは非常に辛く、特に蓄えが少ない若手の音楽家の中には廃業を考える人も出てきました。
音大を卒業し、まさにこれから音楽で生きていこうという夢が新型コロナウイルスの影響で断たれてしまう、ということが現実に起き始めています。
オンラインの配信は決してかんたんなことではありません。もちろん、あの手この手を尽くしてこの苦境を乗り越えようという音楽家もたくさんいます。例えば自分の演奏を録画してSNSやYouTubeで公開したり、リモートでセッションをしたり、どうにか演奏の場と収入を確保しようとしています。
しかしオンラインという新しい場所でこれまで通りの演奏を披露するのは単純なことではありません。
(CAMPFIREより)
録音録画の専門知識、インターネットでの配信知識など、これまでにはないノウハウが必要となります。
今、音楽家にとって必要なのは音楽に集中でき、人に届けられる環境です。
そこで、音楽家のためのオンライン演奏披露の場を企画しようと考えました。
プロジェクトにかける想い
オンラインでの演奏披露の新しい場【initium ; auditorium / イニツィウム・オーディトリウム】を創ること
主宰の柳嶋さんは、元よりヴォーカルコンソート・イニツィウムという新進のプロ合唱団を運営されています。
インタビューの冒頭に、「イニツィウム・オーディトリウム」の名前の由来についてお伺いしました。
「イニツィウム」とは、ラテン語で「始まり」という意味で、これまでに国内で展開されなかった多くの作品を取り上げてこられたそうです。
今回プロジェクトに取り組んでいるメンバーの方々の大半が、合唱団由来であるのと、この「始まり」というコンセプトが合致していると感じられたことから、名前に再び引用されました。
「オーディトリウム」はコンサートホール、講堂などを意味する単語です。 従来の「コンサートホール」よりも広い可能性を示唆する言葉だと感じ、選ばれたとのことです。
音楽家の収益の実現と、オンラインだからこそできる新しい音楽鑑賞体験の実現をコンセプトとした「イニツィウム・オーディトリウム」。
2020年7月3日(金)にWebサイトがオープンし、記念すべき第1弾が公開される予定となっています。
→イニツィウム・オーディトリウムについて、詳細を読む!
イニツィウム・オーディトリウムを創るために始まったクラウドファンディングについて、お話を伺いました。
クラウドファンディングを選んだきっかけ
実際にプロジェクトの立ち上げにあたって、小さくない初期資金が必要であったこと。
また、才能ある若手音楽家たちを支援したいと思ってくださる方々が、全国にいらっしゃるのではないかと考えたことから取り組むことにしました。
クラウドファンディングで得られた成果とは?
これがプロジェクト立ち上げの意義そのものかなと思います。
クラウドファンディングで得られる成果に、期待は2つあります。まず、auditoriumが広く多くの人に認知されること、オンラインでの新しい芸術が開拓されること。
そして、auditoriumが広く認知されることで、実力ある音楽家がオンラインで演奏を披露できる、それを多くの人に楽しんでもらう、その結果として本当に実力のある音楽家が生計を立てられるだけでなく、音楽家としての地位を確立できるようになる、という期待。
それに加え、オンラインに特化したプラットフォームがあることで、オンラインを前提とした新しい芸術の形が生まれて行くことも期待しています。
成功に向けた取り組み
①金銭支援に留まらず、コンテンツを聴いてもらえるリターンにすること
ただお金をくださいということではなくて、必ずコンテンツを聞いてもらえるようなリターンのラインナップにしました。運営資金はかかるのでお金はいただけることは嬉しいですが、何より重要なのはサービスを1度でも利用してもらえることだと考えています。まずはどう言ったコンテンツがあるのか知ってもらいたいので、本当に良いと思えるコンテンツを揃えました。
さらにこれから先、コンテンツは継続して展開していく予定なので、良いと思っていただけたら、どんどん次のコンテンツも楽しんでいただきたいと思っています。
②日々の告知活動
SNS(Twitter、Facebook)を使用
また、プロジェクトページおよび活動報告では、著名な音楽家の方々や、音楽関連企業様からの推薦文が掲載されています。こうした著名人のかたからの推薦は、プロジェクトの成功率を高める重要なきっかけにつながると言えます。
資金の使いみち
動画の撮影費用、並びにWebサイト開発運営費用
協会スタッフおすすめポイント
コンサート視聴チケットをベースに、複数の価格帯から支援方法を選べるリターン
リターンには、45分のオンラインコンサート視聴チケットをベースに、もっと楽しみたいかたに嬉しいオリジナル作品視聴の追加版や、芳名記載など、価格帯に応じた支援の方法が用意されています。
イニツィウム・オーディトリウムには、演奏動画だけでなく、解説などを配信し、まるで美術館で作品をじっくり鑑賞するように楽しめるという特徴があるとのことです。
若手音楽家のかたと支援者をつなぐ、気に入ったアーティストに応援コメントや寄付ができる仕組みもあります。
オンラインコンサート初回のテーマは「“遷[sen] | transition”」。まさに、コロナ禍の中であらゆる常識が変遷してゆく時代です。若手音楽家の方々が生き抜く新しい取り組みとして、その挑戦と、今後の成長から目が離せない場となりそうです。
本記事の公開はプロジェクト終了前になってしまいましたが、気になる方は最終でぜひ!プロジェクトページからリターンを購入して、間もなく公開の「イニツィウム・オーディトリウム」の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?
→プロジェクトページへ
vocalconsort initium様と「イニツィウム・オーディトリウム」の、今後の活躍にご期待ください!