鹿児島県・沖永良部島の新たな魅力づくりへの挑戦

 

鹿児島県・沖永良部島の天然顔料(色の素)と蜜蝋(みつろう)で作る《えらぶ色クレヨン》を手掛ける団体、えらぶ色クレヨンプロジェクト様によるクラウドファンディングのご紹介です。
起案者様にインタビューを行いました。
応援よろしくお願いします!

目次
1)プロジェクト概要
2)起案者様ご紹介
3)プロジェクトにかける思い
 3.1)クラウドファンディングを選んだきっかけ
  3.2)クラウドファンディングで目指すもの
4)成功に向けた取り組み
5)資金の使いみち
6)協会スタッフおすすめポイント
7)企業情報

  

目標金額 650,000円
募集期間2020年7月20日~2020年9月20日
支援総額 209,000円(7月30日時点)
《 32% 》
支援者数20名
平均支援額10,450円

 

プロジェクト概要

特産品として全国に出荷されている沖永良部島のジャガイモ。その一方で、規格外のため廃棄されてしまう「食品ロス」も大量に出てしまいます…。そこで、規格外ジャガイモから「でんぷん」を抽出して活用。化学物質無添加の安全な【ジャガイモねんど】を開発するプロジェクトです。

CAMPFIREより)

 

起案者様ご紹介

えらぶ色クレヨンプロジェクト
(代表・宮澤 夕加里さん)

2018年、沖縄県から鹿児島県・沖永良部島に移り住む。
編集・ライターとして新聞等で島の情報を発信する傍ら、友人らと「えらぶ色クレヨンプロジェクト」を立ち上げ、島の自然を活かしたものづくりに挑戦している。
オンラインショップ「しまやどり」運営。

CAMPFIREより)

FACEBOOKオンラインショップ

えらぶ色クレヨンは、 原料のほとんどが沖永良部産。 廃棄されてしまう食品ロスや活用されていない天然資源などの「もったいないもの」を活かそう!というコンセプトのもとに生まれました。
自然からそのままの色を抽出するのは、想像以上に難しく、顔料作りに挑戦した素材は20種類以上とのこと。ようやく成功した8色(赤土、シマ桑、コーヒー、島みかん、イカ墨、琉球藍、ヤシの実、マンゴー)をラインナップして、2020年3月、ついに島の素材から生まれた完全無添加・手作りクレヨン《えらぶ色クレヨン》が商品化されました。
知名町のふるさと納税返礼品にも選ばれています。

手作りでつくられる《えらぶ色クレヨン》。原料のほとんどが沖永良部産です。

 

プロジェクトにかける想い

えらぶ色クレヨンに次いで、開発が進められているのが、「ジャガイモねんど」です。100%天然素材の高い安全性、香りや色合い、心地よい手触りなど、魅力がたくさん詰まっています。
沖永良部島で作られているジャガイモ(馬鈴薯)は、 毎年約11,000トンが全国に出荷されています。一方で、ジャガイモ特有の病気や傷があったりして出荷できない「規格外」のものについては、食べられるけど売れない「食品ロス」となってしまいます。加工品にする施設もなく、その多くが廃棄処分されているそうです。
そこで生まれたアイディアが、【ジャガイモねんど】でした。

こねて、ちぎって、もんで、丸めて…手を動かして造形を楽しむ【ねんど】。
油ねんど、紙ねんど、土ねんど、小麦粉ねんどなど、さまざまな原料から作られた製品があります。
私たちが開発中の【ジャガイモねんど】は、ジャガイモに含まれているでんぷん、蜜蝋(ミツバチが分泌する天然のロウ)が主原料。
そこに、島の自然から生まれた天然顔料(《えらぶ色クレヨン》にも使用)でやさしい色をつける、これまでになかった新しい製品です。

(CAMPFIREより)

安全性が高く、魅力ある商品をつくること、島の産業が抱える課題を解決すること。大きな目標に向かって挑戦が始まっています!

プロジェクトページで詳しく読む!

起案者である宮澤様に、今回のクラウドファンディングプロジェクトにかける想いについて、改めてお話をお伺いしました。

クラウドファンディングを選んだきっかけ

奄美群島の地域版クラウドファンディングプラットフォーム「FAAVO奄美群島」の立ち上げにあたって、第一弾プロジェクトとして挑戦してみないかとキュレーターの方からお声がけいただきました。
ちょうど、私たちの手掛ける《えらぶ色クレヨン》にも使用している蜜蝋を活用した新商品の展開を検討しているタイミングだったため、不安はありながらもチャンスをいただいたと思い、挑戦することにしました。

クラウドファンディングで目指すもの

このプロジェクトを、必ず成功させたいです。
【ジャガイモねんど】を商品化することはもちろんのこと、私たちがこのプロジェクトを成功させることで、「FAAVO奄美群島」を活用した新たなチャレンジを盛り上げることにもつながると思っています。
離島という物理的なハンデのあるエリアにおいて、クラウドファンディングは「やりたいことを実現する」ための有効な手段になる。
チャレンジしたいことがある人に、そう思ってもらえるような事例を作りたいです。

  

成功に向けた取り組み

①短期間で挑んだクラウドファンディング準備

プロジェクトの公開日が7月20日に決まっていたため、挑戦すると決めてからかなり短期間で準備を進めました。
【ジャガイモねんど】の試作、子どもたちやお年寄りにご協力いただいての体験会開催、JAさんへのジャガイモ出荷状況についてのヒアリング、プロジェクトページの作成など、限られた時間でできる限りの準備をしました。
準備期間は大変ではありましたが、クラウドファンディングに挑戦しなければお話する機会のなかった方との交流ができ、勉強になりました。

 

②告知活動について

Facebook、インスタグラム、チラシ配布、クチコミなどです。 

  

資金の使いみち

・商品製造のための機材および道具購入費
・商品パッケージ制作関連費(ケース、リーフレット等)
・島内施設への商品サンプル寄贈分の原材料費
・リターン品および事務手数料

(CAMPFIREより)

 

協会スタッフおすすめポイント

豊富な価格帯から選べる!おうち時間を楽しめるアイテムがそろっています。

商品化された「えらぶ色クレヨン」を中心に、ジャガイモねんどのサンプル、ぬりえができるTシャツ・エコバッグなど、多くのリターンが設定されています。可愛らしく、かつ洗練されたデザインは、お子様から大人まで、年齢を問わず使っていただけそうです。

今回、気になるリターンについて、ご質問をさせていただきました。

【質問・1】
本プロジェクトで商品化をめざす【ジャガイモねんど】サンプル品ですが、サンプルはお写真にある5色セットとなりますか?また、およそサイズはどれくらいでしょうか?

【回答】
5〜6色(1色あたり10~20g程度)のセットを予定しています。

じゃがいもねんどは 外に出して置いておいても完全に固まることはなく、手でこねると何度でも形を変えて遊ぶことができます。また、蜜蝋が手にほどよい潤いを与えてくれるので、手が乾燥しがちな事務作業をされるかたにもおススメされています。おとなが病みつきになるという、心地よい手触りには癒し効果もありそうです!

【質問・2】
えらぶ色クレヨン+ぬりえTシャツセットについて、Tシャツに塗り絵をして定着ができるとのことですが、洗濯も可能ですか?

【回答】
お洗濯可能です。ただ、繰り返し洗うと色が薄くなる可能性があります。また、色によっては日光で退色しやすいものもあります。
色が薄くなった場合は、繰り返しお絵かきを楽しんでもらえればと思います。

えらぶ色クレヨンは、布地にペイントした後にアイロンをかけると蜜蝋の成分が溶けて、色が定着するとのことです。Tシャツはキッズサイズから大人サイズまで選ぶことができます。洗濯もできますし、実用性もバッチリとのこと。完成した作品は、SNS(インスタグラム等)へ投稿もおすすめです。おうち時間を楽しめるグッズを買って、プロジェクトを応援していただけたらと思います。

プロジェクトページでリターンを詳しく見てみる!

  

【ジャガイモねんど】の商品サンプルが完成したら、販売を開始する前に、島内の保育園や介護施設に寄贈したいと考えています。(中略)

まずは島の人たちに使ってもらって商品に愛着を感じてもらうと同時に使用感などをモニタリングさせていただき、商品をブラッシュアップさせたいと考えています。
その後、販売を開始する計画です。

ジャガイモ、蜜蝋、そして赤土、シマ桑、島みかん、イカ墨といった天然顔料…
島の自然がたっぷり詰まった完全無添加【ジャガイモねんど】を島の外へも広く発信することで、沖永良部島、そして奄美群島のPRにつなげていく。

それが私たちの思い描くビジョンです。

CAMPFIREより)

今までになかった新しい商品の開発、それが環境保全や地域貢献にもつながっていく、素晴らしい事例です。ぜひクラウドファンディングを成功させ、沖永良部島、奄美群島を代表する商品として、認知され定着していってほしいと思います。

えらぶ色クレヨンプロジェクトさまを、応援どうぞよろしくお願いいたします!

 

企業情報

団体名 えらぶ色クレヨンプロジェクト
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